中国武漢の新型肺炎(コロナウイルス)は大丈夫?予防法は?

中国で発生した新型コロナウイルスによる肺炎がニュースで話題になっています。

日本でもこの新型コロナウイルスの感染例が報告されましたし、感染が世界的に広がるとしたら、その予防法が気になるところですね。

新型コロナウイルスの病原性はどのくらい?

これまでに48例中2名が亡くなっています(致命率 4.2%)。

いずれも高齢者であり、高齢者は重症化のリスクである可能性が高いと推測されています。

SARS(重症急性呼吸器症候群)の致死率9.6%や、MERS(中東呼吸器症候群)の致死率34.4%と比べると低い印象です。

新型コロナウイルスの感染力はどのくらい?

中国で夫婦間での感染事例と、日本の例では父親から子供への感染事例が示唆されている事から、ヒトからヒトに感染しうると考えられます。

しかし、患者と接触した1000人近い人々の追跡調査では発症者は見られていないという事です。

したがって、ヒトからヒトへの感染性はそれほど高くなく家庭内での濃厚な接触といった状況に限られるということなので爆発的に世界中に感染が広がる可能性は低いと考えられます。

新型コロナウイルスの感染源は?

感染源は、武漢の海鮮市場で売られていた野生動物の可能性が考えられます。

この武漢の海鮮市場は、野生動物の肉も売られていて衛生状態はかなり悪かったそうです。

新型コロナウイルスの予防法は?

以上のことから、今のところ日本で普通に暮らしているかぎりは過度に恐れる必要はありません。

ただし、武漢に渡航した人やこれから渡航する人は以下の点に気を付けましょう。

武漢に渡航した人

・帰国後1ヶ月くらいは健康状態を注意深く観察し、なにか様子が変だと感じたら直ぐに病院に行く。そして、その際には必ずお医者さんに武漢に渡航した事を言う。

・咳や鼻水、喉の痛みなどの呼吸器症状がある場合は、マスクを着用するなど咳エチケットを徹底する。

これから武漢に渡航する予定の人

・家禽や野生動物との接触や生肉や調理が不十分な肉の摂取は避ける。

・現地で体調の悪い人や病人との接触を避ける。

・食事の前やトイレの後などにこまめに手洗いやうがいをする。

まとめ

・現時点で日本で普通に暮らしているかぎりは過度に恐れる必要はない。

・中国の武漢に渡航した人やこれから渡航する人は警戒する必要がある。

参考情報

参考情報として記憶に新しい他の新型コロナウイル感染症についても記載します。

重症急性呼吸器症候群

英語のSevere Acute Respiratory Syndromeの頭文字をとってSARSと略します。

SARSコロナウイルスに感染することで発症します。

中国広東省で生じた発症例を発端とし、2002年から2003年にかけて全世界32カ国において774人が無くなりました(致死率9.6%)。

日本における発症例はなく、2003年7月5日にWHO(世界保健機関)にて流行の収束宣言がなされていて、その後大きな流行の再燃は見られていません。

中東呼吸器症候群

英語のMiddle East Respiratory Syndromeの頭文字をとってMERSと略します。

MERSコロナウイルスに感染することで発症します。

中東への渡航歴のある方に発症しうるコロナウイルス感染症で2012年に最初に報告されました。

中東諸国(サウジアラビア、アラブ首長国連邦、ヨルダン、カタール、オマーン、クウェート、イエメン)での発生例と輸入感染例(中国、韓国、アメリカなど)を合わせて、2,070人発症し、うち少なくとも712名が亡くなっています(致死率34.4%)。

現在までに日本における発症例の報告はありません。

   

   

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